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お知らせ

医療講演会【肺炎球菌感染症】を開催しました。

更新日:2015年10月01日 日記

 

こんにちは。事務課 吉村です。

9月25日(金)に地域交流サロンで医療講演会を開催しました。今回の講演会では、65歳以上の方を対象とした「肺炎球菌感染症」について諸冨先生に講演していただきました。以下講演会の様子です。

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周知の事実ですが、現在日本の高齢化率は最も高い水準で推移しており、世界で一番の高齢化社会を今後迎えようとしています。また65歳以上の高齢者の割合は、20年後には全人口の3分の1を超えるといわれており、高齢化に伴い肺炎による死亡率の年次推移も年々増加していることから、肺炎は軽視できない疾病となっています。また肺炎は市中肺炎を代表として、院内や介護施設等で発症する院内肺炎や医療・介護関連肺炎など様々であり、いたるところで感染する可能性があるため一層の注意が必要です。特に市中肺炎の原因微生物のなかで最も大きな割合を占めているものが、「肺炎球菌」です。肺炎球菌は肺炎の原因となるだけではありません。鼻や喉に保菌しているため、中耳炎や髄膜炎を引き起こす可能性もあります。では、高齢者の肺炎予防として何が必要でしょうか。講演会では先生は以下2点についての必要性を訴えておられました。

 

①誤嚥性肺炎の予防に向けた口腔ケアの推進

②肺炎球菌ワクチンの接種

 

まず誤嚥を防ぐことが大切になります。食事のとり方や方法にも注意を払う必要がありますが、一番の予防法は口腔ケアです。口腔ケアにより食べ物や唾液に含まれた細菌が気管から肺に入り込むことを防ぐことにつながります。結果、口腔機能が改善するため、栄養状態の改善が図られます。これにより免疫力が向上し予防につながります。

またワクチンの接種も重要です。高齢者の肺炎は繰り返しやすいことが特徴で、一度肺炎にかかると心身の機能が低下するため、負のスパイラルに陥りやすい傾向にあります。よって、ワクチンを接種することで重病化を防ぐことができるだけでなく、他人への感染も防ぐことができます。また、インフルエンザワクチンと併用することで、大幅に死亡率を抑えられることも分かっています。

肺炎球菌ワクチンは、65歳以上の該当年度に定期接種が可能です。また該当年度以外でも任意接種は可能ですので、皆さんも感染症予防のためワクチンの接種をお薦めします。

投稿:江東区の老人ホーム メディカルケアタウン東大島 [MCT東大島]
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