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お知らせ

医療講演会『運動と脳トレと認知症予防』を開催しました。

更新日:2016年03月04日 日記

こんにちは。事務課 吉村です。

 

2月26日(金)に地域交流サロンで医療講演会を行いました。今回のテーマは『心、脳、身体~運動と脳トレと認知症予防~』と題して、健康増進スペースで運動指導士として体操等を実施していただいている山本先生に講演を行っていただきました。以下、講演会の様子です。

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まず認知症は、脳の細胞が損傷を受け働きが悪くなることで、「物事を記憶する」「言葉を使う」などの認知機能が低下し、様々な生活のしづらさが現れる状態を指します。予防方法として、脳を適度な状態(クールな覚醒状態)にもっていくことや、出力状態にする(行動に移す)ことが大切だとおっしゃっていました。しかし、これだけではなかなかイメージがつかみづらいと思いますので、以下先生の講演内容から具体的なアプローチをまとめてみました。

1.脳を適度な状態(クールな覚醒状態)にもっていく

この状態にもっていくために神経伝達物質「セロトニン」を増やす。増やす方法としてセロトニンを高める運動や食事をする。効果的な食材としては、「トリプトファン(かつお、高野豆腐など)」、「ビタミンB6(唐辛子、ニンニクなど)」などがあります。

 

2.慣れていないこと(いつもと違う)をする

この行動の真意を意外に勘違いしていることが多いようです。これは、難しいことをすることが脳を活性化するというのは大きな間違いで、簡単な計算でも繰り返す、新鮮なことをすることが、脳を活性化するうえで大切なことだそうです。その最善策として、読み・書き・計算、これらは前頭葉を活性化し、問題を解決する能力等を司って前頭葉の機能を維持することに繋がります。

 

繰り返しになりますが、認知症は心の病ではなく、心は健全だけれども脳(物質)の損傷により起こるものであるということを忘れないでいただきたいとのことです。「徘徊」や「暴言を吐く」などの症状を振り返ってみると、実際はその人が本当にやりたかったことかもしれません。介護をする側が、その人の問題行動の裏には必ず「背景」があることを理解する、この意識をもつことこそ最も大切なことかもしれませんね。

 

では最後に、認知症の周辺症状を起こさないようにする予防策についてまとめてみました。

・雑念は一切考えず、『自分が今何をしたいのか』を考えてみる。

・『自分がしたいこと』を実行する。※『自分がしたいこと』は心から本当にしたい事。

・当たり前のことかもしれませんが、楽しく過ごす。

 

今我慢していることが多い方は、適度に発散させて、ストレスをためないようにしましょう。

投稿:江東区の老人ホーム メディカルケアタウン東大島 [MCT東大島]
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