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お知らせ

医療講演会『糖尿病~認知症との関連性~』を開催しました。

更新日:2016年04月05日 日記

こんにちは。事務課 吉村です。

 

3月25日(金)に地域交流サロンで医療講演会を行いました。今回の講演会は『糖尿病~認知症との関連性について~』と題して、あかねクリニックの諸冨先生に講演を行っていただきました。以下講演会の様子です。

認知症と糖尿病 _DSCF7536

認知症になると、身の回りで起きている物事をきちんと理解し、その物事にたいして的確に対応対処できなくなることは、周知の事実だと思いますが、認知症と糖尿病は関連性があることがデータで示されています。その裏付けをある研究成果を事例に挙げて説明されておりました。それは、福岡県久山町の例です。

 

福岡県久山町は全国平均とほぼ同じ年齢・職業分布をもっており、偏りの少ない平均的な日本人集団のため、全国平均とほぼ近い状態にあります。しかも追跡調査の追跡率が99%以上のため非常に精度が高く、正確な疾病の病態変化と死因を確認することができます。その研究成果で、糖尿病や耐糖能異常が認知症発症の重要なファクターであることが証明されているのです。以下、研究成果を整理すると、

 

・世界の糖尿病人口は時代とともに増強しており、糖尿病をコントロールすることが重要となる。

・認知症有病率の時代的変化において、アルツハイマー型認知症が増加している。

・認知症は血糖値が正常の群よりも糖尿病型の群で多くみられる。

・正常者比較で、糖尿病患者は1.74倍、アルツハイマー型は2.05倍、血管性認知症は1.82倍に上昇している。

・糖尿病患者でも、特に食後の血糖値が高い方は要注意である。

 

予防法は規則正しい食生活と睡眠をとることと、適度な運動です。つまり、生活習慣の改善が一番の予防となるようです。糖尿病の予防により動脈硬化を予防し、脳に負担となるストレスが軽減できるとされていますので、糖尿病の方や疑いがある方は早急に改善されたほうがよいでしょう。

投稿:江東区の老人ホーム メディカルケアタウン東大島 [MCT東大島]
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