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お知らせ

医療講演会『結核』を開催しました。

更新日:2016年04月26日 日記

こんにちは。事務課 吉村です。

 

4月25日(金)に地域交流サロンで医療講演会を行いました。今回の講演会は『結核~正しい知識と早めの気づき~』と題して、あかねクリニックの諸冨先生に講演を行っていただきました。以下講演会の様子です。

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結核は結核菌を吸い込むことによって引き起こされる感染症です。日本の結核による死亡者は、年々栄養や衛生状態の改善、予防接種、健康診断の実施、治療の徹底等により減少傾向にありますが、年間死亡者数は約二千人にのぼっており、まだまだ過去の病気ではないのです。しかも日本は結核中蔓延国であり、欧米と比較して約4倍とのデータもあります。また結核患者のうち年齢別でみると70歳以上が50%以上であり、高齢者は要注意です。その理由として、結核に感染しても健康で体力があれば免疫機能が働き結核菌の増殖は抑えられるのですが、栄養状態が悪かったり、加齢とともに体力が衰えてきたりすると、結核菌に免疫力が負けて発病してしまうからです。

 

では発見方法はあるのでしょうか。実際のところ発見方法にこれだ!!といった正解はありません。しかし結核は様々な症状を呈します。長引く咳、体重減少等予兆は多々あります。確証を得るまでにはこれらの初期症状では難しいところもあるので、いずれにせよ呼吸器に何らかの症状がある、元気が無い、食欲の低下等の様子を周囲に気付かれたり、自身で感じたりすることが発見の第一歩かもしれません。対応が遅れれば、全身状態不良となって初めて医療機関を受診することになってしまいます。

 

他の人に感染させないためにも検査と服薬、これが予防の基本です。血液検査、痰の検査、レントゲン検査、尿検査など検査方法も様々ありますし、継続的に服薬していけば完治するものです。症状に心当たりがある方は、まずは早めの検査をお薦めします。

投稿:江東区の老人ホーム メディカルケアタウン東大島 [MCT東大島]
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