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お知らせ

医療講演会『肺炎と歯みがき』を開催しました。

更新日:2016年06月22日 日記

6月17日(金)に地域交流サロンで医療講演会を開催しました。今回の講座は『肺炎と歯みがき』と題して、あかねクリニック諸冨院長に講演を行っていただきました。今回の講演会はいつも公聴されている皆様の要望により、配布資料を使っての講演会となりました。以下、その様子です。

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肺炎の中でも注意すべきは誤嚥性肺炎です。通常は飲食物等が誤って気管に入ってしまうと気管から反射的に異物を吐き出しますが、飲食物等が気づかないうちに気管に入ってしまう『不顕性誤嚥』には特に要注意だそうです。

それは不顕性誤嚥による肺炎の場合、発熱、急な咳き込み、痰の量の変化等明確でないケースが多いからなのです。さらに年齢別でみると50歳から誤嚥性肺炎の可能性が高くなり、60歳以上になると50%以上が誤嚥性肺炎になるといったデータもあるため、高齢になればなるほど注意しなければなりません。また普段健康に過ごしている方でも、実は嚥下障害を持っている可能性もあるようですので、日ごろから対策をとっておく必要があります。

 

その代表的な対策方法が『歯みがき(口腔ケア)』です。この目的は、まず口腔内の細菌数を減らすことにあります。加齢により唾液の量が減少して、口の筋肉も低下してしまうと、口の中に食物がずっと残ったままになってしまうために、自分自身の力で自然に口腔内をきれいにするシステムが上手く働きません。その結果、ばい菌の固まりが口腔内にたまり、気管支や肺に達してしまうと肺炎の原因となってしまいます。よって常日頃からの歯みがき(口腔ケア)こそとても重要なことだそうです。口腔内が清潔に保たれていれば、嚥下性肺炎の罹患率は半分になるという調査結果も出ています。皆様当たり前のことかもしれませんが、毎日怠らす歯みがきをしっかり行うよう心がけましょう。

 

 

投稿:江東区の老人ホーム メディカルケアタウン東大島 [MCT東大島]
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