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お知らせ

メディカルケアタウン東大島のキャストが
お知らせや日々の出来事を皆さまにお届けします︕

自治会のお餅つき会に参加しました

更新日:2016年02月18日 日記

こんにちは、事務課の小西です。

先日2月14日(日)に施設の隣にある旧三大小記念公園にて地域の町会主催の

お餅つき会にメディカルケアタウン東大島のキャストも参加させていただきました。

11時ころのスタートだったのですが、開始当初は風雨がひどく、人が集まるかどうか

心配しておりましたが、間もなく雨も止み、暑いくらいの陽気となりました。

地域の方々も親子連れの方を中心に多数来場があり大盛況でした。

当施設のキャストもお餅をつかせていただきました。近年、家庭ではお餅は「買うもの」と

なってしまいましたが、このような日本の伝統を守り伝える活動というのは大切なことなのだ

なあと改めて感じました。

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医療講演会『脂質異常症』を開催しました。

更新日:2016年01月26日 日記

 

こんにちは。事務課 吉村です。

 

1月15日(金)に地域交流サロンで医療講演会を行いました。今回の講演会は『脂質異常症』について、あかねクリニックの諸冨先生に講演を行っていただきました。以下講演会の様子です。

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脂質異常症は、以前「高脂血症」と呼ばれており、2007年以降に「脂質異常症」へ記載が変更されました。その変更理由は、以前の診断基準「総コレステロール値(220mg/dl)以上」の場合、善玉コレステロールが多い場合に総コレステロール値が高くなり、脂質異常と判断されるケースがあったからです。ところが2007年以降、脂質異常の診断基準指標は以下のように変更されました。

①悪玉(LDL)コレステロール値 140mg/d 以上

②善玉(HDL)コレステロール値 40mg/dl 未満

②中性脂肪 150mg/dl 以上

これらに1つでも当てはまれば、全て脂質異常と診断されます。中でもLDLコレステロール値と中性脂肪の値が基準値を上回っている状態が続いている方は、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞まで引き起こす危険性も出てくるため、注意が必要です。

では、上記①~③全てに当てはまらなければ正常といえるかというとそうではありません。最も重要な指標は脂質バランス(L/H比)であると先生はおっしゃっていました。実際、心筋梗塞を起こした患者の多くが、HDLコレステロール値が基準内でしたが低めの傾向が見られたようです。また、中性脂肪値は冠動脈疾患の危険度に比例していることも報告されています。LDLコレステロール値を下げる場合、中性脂肪値を下げる場合には、以下を実践してみるとよいでしょう。

・LDLコレステロール値を下げる場合

①鶏卵やレバーなどのコレステロールが豊富な食品は控える。

②乳製品や肉類に多い動物性脂肪の摂取を控える。

③ニンジン、ゴボウなどの根菜類、海藻類など食物繊維が多い食品をたっぷりとる。

 

・中性脂肪値を下げる場合

①食べ過ぎは肥満の元凶であり様々な病気を引き起こす原因となるため十分に注意する。

②飲みすぎは中性脂肪を増やし、喫煙はHDLコレステロールを減少させるため、アルコール、タバコを控える。

③砂糖、お菓子などの甘いものは体内で中性脂肪に変わるため、糖分の摂りすぎに注意する。

 

また、最も効果的なのは適度な運動です。血液中の総コレステロールや中性脂肪を減らすだけでなく、HDLコレステロールを増やす効果があるようです。まず、体への負担が少なく手軽にできるウォーキングから始めてみるのがよいかもしれません。エレベーターを使わないなど、歩行数を増やすことを日常生活の中で心がけてみてはいかがでしょうか。

 

 

新年のご挨拶

更新日:2016年01月07日 日記

謹んで 新春のお慶びを申し上げます。

新しい年が明け、当施設も2度目のお正月を迎えることができました。これもひとえにご利用者ならびにご家族の皆様、地域の皆様のご協力・ご支援の賜物と深く感謝申し上げます。

当施設は、開設2年目ということで、まだまだ未熟な部分がたくさんあります。職員個々の能力も様々ですが、入所されている方のニーズに応え、笑顔で過ごしていただけるよう、またご家族に安心していただけるよう職員一同なお一層努力して参りたいと思います。

今年の干支である「申(サル)」は「去る」という意味を表し、「悪いことが去る」や「病が去る」など、「いいことや幸せがやってくるという年」とする一説があります。この一説のように、ご入居者、ご家族にとって幸せな年になることを願い年頭の挨拶とさせていただきます。

あかつき苑 施設長 長尾朋絵

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第二回 メディカルケアタウン東大島忘年会

更新日:2015年12月29日 日記

こんにちは。事務課 吉村です。

 

12/17(木)に、『第二回メディカルケアタウン東大島忘年会』を開催しました。当日は昨年に引き続きホテルイースト21の宴会場での開催となりました。今年は翌日が平日にもかかわらず、職員、先生方、来賓の方を合わせて約90名の参加となりました。

 

まず開会にあたり、茜会理事 諸冨夏子先生からご挨拶と、長尾施設長から乾杯の音頭を賜りました。昨年にも増して激動だった今年一年の皆様の苦労を振り返っておられ、『今日一日は仕事のことも忘れて楽しく飲みましょう!』と言っていただけたことで、場の雰囲気もだんだんと和やかになってきました。続いて、平成27年9月3日で医療法人 茜会は創立30周年を迎えられたことにより、その祝賀会の席でも上映されました安倍晋三総理のメッセージと、合わせて『ありがとう』の曲も流され、メッセージ、曲を職員一同真剣に聞き入っていました。

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しばし歓談の後、第一弾として、今年はサプライズスペシャルゲストの『ザ・クラウンシャイネス』の登場です。さて『ザ・クラウンシャイネス』ですがアカペラ形式の5人組コーラスグループで、様々なジャンルの楽曲をアカペラアレンジにのせて演奏されており、都内を中心としてイベントなどでご活躍されています。今回どうしてこのようなグループが出演可能になったかというと、事務課で勤務されている渡辺さんは、なんとこのメンバーの一員とのことで、余興を承諾していただけました。

・星に願いを

・Have yourself a merry little Christmas

・All I want for Christmas is you

・アナと雪の女王(アンコール)

の計4曲を約20分にわたり披露していただき、それぞれの曲が持つ世界感や名シーンなどが甦るような、とても感動的な歌声でした。メンバーの皆様、本当にありがとうございました。

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その後、第二弾としてゲームが次々と行われました。椅子取りゲーム、ジャンケン大会、ビンゴ大会といった景品がかかったゲームが連続して催され、勝者、上位者には全て景品が贈呈されるということもあり、熱狂的になって職員全員が参加し大盛り上がりでした。

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最後は森永施設長のご挨拶を頂戴し、一本締めで今年の忘年会は閉幕となりました

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2時間といった短い時間でしたが、各事業所の皆さんが一同に集まって交流をはかり、美味しい料理とお酒を堪能できたのではないかと思います。幹事の方々をはじめ皆様本当にお疲れ様でした。来年もどうぞよろしくお願いします。

医療講演会『大腿骨近位部骨折とその予防』を開催しました。

更新日:2015年12月18日 日記

こんにちは。事務課 吉村です。

12月11日(金)に地域交流サロンで医療講演会を行いました。今回の講演会は『大腿骨近位部骨折とその予防』について、都立墨東病院の伊澤先生に講演を行っていただきました。以下講演会の様子です。

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まず大腿骨ですが人体中最大の管状骨であり、股関節と膝関節の間の太い骨のことです。大腿骨の中でも部位は様々ありますが、その中でも近位部は頚部、転子部を主に指し、先生は強調しておっしゃっていましたが、とにかくよく折れるらしいです。

 

この部位は一度折れると治りが悪く遅延する特徴があります。この骨折が特に問題となる理由として、立つことや歩くことができなくなるだけではありません。動かすだけでも痛み自体も大きいので、非常につらい状況に陥ります。その結果、日常生活動作自体の低下も起こり、肺炎などの合併症を引き起こすケースも出てくるそうです。特に高齢者に至っては、この骨折をして体を動かさなくなってしまうとますます筋力が低下し、もとの生活に戻るには本当に長い期間かかってしまうそうです。

 

ではどういったきっかけで折れるケースが多いのでしょうか。一番は『ふとした転倒』とのことです。転んだ際に強打でもするとさらに危険です。また特に骨粗鬆症の方は要注意です。注意しなければならない理由として、寝たきりになってしまう方のうち、骨粗鬆症に伴う骨折は約20%程度を占めており、脳血管障害に続き第二位と非常に高い割合を占めているからです。今後高齢化社会が進むにつれ、患者数は2倍程度まで増加する傾向があるとの予測も出ています。標準的なリハビリ期間は15週~30週かかるだけでなく、一年以内の死亡率も日本で10%前後といった恐ろしいデータもあります。

 

では予防は難しいということでしょうか。そのようなことはありません。講演では以下2点が最も大切だとおっしゃっていました。

①骨粗鬆症の予防と治療

②適度な運動

まず、骨粗鬆症自体を予防・治療することです。骨粗鬆症予防としてカルシウム摂取や日光に当たることを日常生活の中で実践することが大切ですし、必要であれば薬で治療することもできますので、まずは骨粗鬆症にならないよう努める必要があります。また、転倒を避けるために平衡感覚を鍛える運動や、筋力の維持のための運動が効果的とのことです。

 

以上、大腿骨近位部の骨折は命に関わる大きな怪我です。骨粗鬆症の評価はメディカルケアタウン東大島に併設されている『あかねクリニック』でも行うことができます。また施設内にある『健康増進スペース』でも、筋力の維持を主目的としたマシントレーニングや個々の状態に合った様々な体操を運動指導員が実施しております。

ご興味ある方いらっしゃいましたら是非お問い合わせ下さい。

 

 

 

【お薬について】講習会を開催しました。

更新日:2015年11月24日 日記

 

こんにちは。事務課 吉村です。

 

11月16日(月)に地域交流サロンでお薬についての講習会を行いました。今回の講習会は、前年に引き続き『ヘルス薬局』管理薬剤師 岡本様に講演を行っていただきました。内容はお薬全般について、日頃皆さんが疑問に思っていらっしゃっていることを中心に、幅広く丁寧にご説明いただきました。ではここで講習会の内容を簡単に以下まとめてみました。

 

■薬の服用タイミングについて

基本的には医師の指示に従うようにしましょう。それは血糖値を下げるお薬など、薬によっては効果が表れる時点を症状に合わせて設定されているものもあり、必ずそのタイミングで服用しなければならないものもあります。誤ると危険な状態になる可能性もありますので、十分な注意が必要です。ここで代表的な服用時点は以下の通りです。

◯食後・・・食事30分以内

◯食直後・・・食事のすぐ後

◯食前・・・食事の前30分以内

◯食直前・・・食事のすぐ前

◯食間・・・食事の約2時間後(空腹時と同じ)

◯寝る前・・・就寝30分前までの時間

◯頓服・・・症状が出た時

 

■内服薬の注意点

◯薬と食べ合わせの悪い食事について

効果が強く出たり、逆に半減したりすることもありますので、食べ合わせには十分な注意が必要です。まず一般的に柑橘系のグレープフルーツジュースはよくありません。特に高血圧治療薬などはジュースに含まれる成分が薬の分解を遅らせるため、効果が強く出てしまうことがありますので避けたほうがよいでしょう。また、血液が固まるのを抑える薬と、納豆や青汁との食べ合わせもよくありません。これは、納豆や青汁に多く含まれるビタミンKによって効果が得られにくくなるためです。これらが代表的な食べ合わせの悪い食事です。

 

■外用薬の注意点

◯湿布について

次に外用薬の注意点です。外用薬の中でも代表とされる湿布は、薬にもよりますが大体12時間程度経つと薬の吸収が悪くなるため、貼る時間や間隔には十分注意が必要でしょう。またかぶれるような方の対処法としては、貼る時間を短くすることや、パップ剤の場合は間に薄いガーゼを挟むなど工夫してみるのもよいとのことです。湿布は剥がした後もしばらくの間は薬が皮膚に残っています。貼っていた箇所が日光に当たると皮膚炎になる場合もありますので十分な配慮が必要です。

◯塗り薬について

塗り薬は当たり前のことですが決められた患部に塗るようにしましょう。足に塗るべきものを症状が同様だとのことで顔に塗ったりするケースもまれにあるようですので絶対に守って下さい。また空気に触れた時点から塗り薬は酸化が始まります。期間をよく守り、以前に処方されたものは使用しないようにしましょう。

 

■その他注意点

その他重要な注意点は以下の通りです。

・服用時間が近い場合には一回お休みにするか、次の服用の間隔をあける。

・薬にも使用期限があり、使用期限の定義は一定の温度下で未開封の場合。薬を残しておこうとすることは控え処分するようにする。

 

■お薬手帳について

最後にお薬手帳の有効活用方法や重要性についても講習会の中でふれておられました。副作用が出た場合にチェックするなどしておけば同じ薬を服用せずに済みます。また、災害時などはお薬手帳さえ持ち出せば、医師に情報を正確に伝えることができます。お薬手帳の重要性をもう一度見直してみることもよいかもしれません。

 

皆さんも正しい服用、正しい薬との付き合い方を身につけるよう心がけてみましょう。

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医療講演会【ノロウイルス】を開催しました。

更新日:2015年11月24日 日記

こんにちは。事務課 吉村です。

11月13日(金)に地域交流サロンで医療講演会を行いました。今回の講習会はノロウイルスについてです。吐き気、嘔吐、腹痛、下痢など激しい症状を繰り返し、過去につらい思いをされた方も数多くいらっしゃると思います。11月上旬の段階では、今シーズンは例年を上回る患者報告数が確認されており、これから冬本番になると、患者数はますます増加することが予想されます。また今年はGⅡ・17と言われる新型が出現しています。この変異型ノロウイルスは殆どの人が免疫をもっていないため、広く流行する危険性を持っています。以下講演会の様子です。

 

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皆さんはノロウイルスの根元としてどのような食材をイメージしますか?真っ先にカキが思いついた方も多くいらっしゃると思います。その通りです。ノロウイルスの感染源で最も注意しなければならないものは魚介類、特に2枚貝です。ではなぜ感染源として2枚貝に注意が必要なのでしょう。理由を簡単に説明すると、ウイルスに感染した人間から排出される下痢便や嘔吐物がトイレに流された場合、全て排除することは難しいので、川や海に一部流されます。その海水を2枚貝が飲み込み内臓でウイルスが濃縮されてたまります。よって十分に加熱しない場合、人間が口にするとすぐに感染してしまうという訳です。

しかも感染経路はまだまだあります。二枚貝の様な食材そのものだけでなく、嘔吐や糞便からの飛沫にも注意しなければなりません。さらに最近のノロウイルスは不顕性感染が増加しています。症状が表れていない方が調理した料理で感染を広げたり、食中毒を引き起こしたりもします。実際東京でも、調理担当者に自覚症状が無くその店の弁当を食べた集団に発生したといった報告もあがっています。

では感染予防として何が効果的なのか講演内容から予防法をまとめてみました。まず変異性ウイルスのため現在ワクチンは存在しません。よって、とにかく手指などから経口への侵入を防ぐ必要があります。またアルコールに消毒効果もありません。ですので、直接ウイルスを失活させることができないのであれば、ウイルスの残存率を減らすことこそ最大の予防法です。実際のデータから、2回正しい手洗いを実施することで残存率を0.0001%まで減少させることができる結果が報告されています。もう一つ手洗い、うがい以外に有効な予防法は次亜塩素酸ナトリウムによる消毒です。ハイター等の塩素系漂白剤を希釈するだけですので簡単に活用できます。

皆さんも生ものを中心とした食料には十分注意して、元気に冬を乗り切りましょう。

江東区民まつり

更新日:2015年11月04日 日記

 

こんにちは。事務の比護です。

10月17・18日と都立木場公園にて江東区民まつりが開催されました。

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我が施設、あかつき苑代表として17日土曜日にお手伝いに参加してきました。

私の受け持ったブースは『元気なうちから介護予防』と言う江東区で力を入れている介護予防事業の1つです。

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当日の朝は雨が降っていいて、びしょ濡れ覚悟で木場公園に向かいました。

ついて間もなく降っていた雨も上がり、日中は晴れ間も出てきました。

朝早くから、お祭りに参加しようと入口にたくさんの方々が列をつくり、今か今かとおまつりの始まりを待っておられました。

私の主な仕事は、介護予防に興味のありる方々に声をかけて介護予防運動を体験してもらう!と言う役割です。

初めての経験でどんな様子になるのか不安でもあり、どうなるか気になるところではあったのですが、

そんな心配は全くなく、どんどん人が集まってきました。

体験は10~15分程度の座ってできる体操や運動です。

パイプ椅子を半円に並べ、真ん中に指導者が座るとうい形式です。

運動の内容によっては全体で円をつくり、ボールやタオルを使って手や肩、足や頭を動かしながら

時には脳トレを交えて運動をしました。

最初は『やれるかしら?』『介護なんてまだよ~』なんておっしゃっていた方も、体操を始めてみると

『楽しい』『体が温まって気持ちいいわね』『久しぶりにこんなに笑ったわ!』と言って下さり

そんな様子を見ていると私も嬉しくなって、声掛けにも力が入ります。

朝の8時半~16時半近くまでノンストップで体操を繰り返していましたが、あっという間の1日で疲れたけど

爽快な気分で過ごせました。

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今のご年配の方は元気な方も多く、いつも思いますが年配の方から私の方が元気をもらっています。

介護予防は、まさに元気なうちから始めておくのが何よりだと思います。

最初は参加しにくい方にも介護予防運動の楽しさを是非知ってもらって、皆様にはいつまでも元気でいてもらいたいと思います。

そんなお手伝いが私にもできたら嬉しい限りです。

医療講演会【インフルエンザ】を開催しました。

更新日:2015年10月26日 日記

 

こんにちは。事務課 吉村です。

 

10月16日(金)に地域交流サロンで医療講演会を開催しました。今回は「インフルエンザ」について諸冨先生に講演していただきました。ワクチン株の選定方法、インフルエンザパンデミックの歴史、今年の流行時期予測、予防法等幅広い講演内容でした。以下講演会の様子です。

 

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今年はインフルエンザの流行が早く、保健所が把握している限り発生件数が高く推移しています。特に東京都は人口が多く、9月の発生状況推移を確認する限りでは、20歳以下の年齢層が約7割を占めており、若い年齢層から発生している傾向にあるようです。しかし、入院患者に限定すると、高齢者が占める割合は毎年50%を越えており、蔓延が推察される冬にかけて高齢者は重病化しないよう特に注意が必要です。

また、昨シーズンまでインフルエンザワクチンはA型2種類、B型1種類でしたが、今シーズンからA型2種類B型2種類の合計4種類のワクチンになり、価格が高騰しています。今年の流行速度の速さやワクチン不足が伝えられている中、早急な対応・予防が求められることは必然です。皆さん、お早めの予防接種と、①手洗い、②うがい、③歯磨きを中心とした口腔ケア、以上3点を毎日欠かさず実践しましょう。

医療講演会【肺炎球菌感染症】を開催しました。

更新日:2015年10月01日 日記

 

こんにちは。事務課 吉村です。

9月25日(金)に地域交流サロンで医療講演会を開催しました。今回の講演会では、65歳以上の方を対象とした「肺炎球菌感染症」について諸冨先生に講演していただきました。以下講演会の様子です。

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周知の事実ですが、現在日本の高齢化率は最も高い水準で推移しており、世界で一番の高齢化社会を今後迎えようとしています。また65歳以上の高齢者の割合は、20年後には全人口の3分の1を超えるといわれており、高齢化に伴い肺炎による死亡率の年次推移も年々増加していることから、肺炎は軽視できない疾病となっています。また肺炎は市中肺炎を代表として、院内や介護施設等で発症する院内肺炎や医療・介護関連肺炎など様々であり、いたるところで感染する可能性があるため一層の注意が必要です。特に市中肺炎の原因微生物のなかで最も大きな割合を占めているものが、「肺炎球菌」です。肺炎球菌は肺炎の原因となるだけではありません。鼻や喉に保菌しているため、中耳炎や髄膜炎を引き起こす可能性もあります。では、高齢者の肺炎予防として何が必要でしょうか。講演会では先生は以下2点についての必要性を訴えておられました。

 

①誤嚥性肺炎の予防に向けた口腔ケアの推進

②肺炎球菌ワクチンの接種

 

まず誤嚥を防ぐことが大切になります。食事のとり方や方法にも注意を払う必要がありますが、一番の予防法は口腔ケアです。口腔ケアにより食べ物や唾液に含まれた細菌が気管から肺に入り込むことを防ぐことにつながります。結果、口腔機能が改善するため、栄養状態の改善が図られます。これにより免疫力が向上し予防につながります。

またワクチンの接種も重要です。高齢者の肺炎は繰り返しやすいことが特徴で、一度肺炎にかかると心身の機能が低下するため、負のスパイラルに陥りやすい傾向にあります。よって、ワクチンを接種することで重病化を防ぐことができるだけでなく、他人への感染も防ぐことができます。また、インフルエンザワクチンと併用することで、大幅に死亡率を抑えられることも分かっています。

肺炎球菌ワクチンは、65歳以上の該当年度に定期接種が可能です。また該当年度以外でも任意接種は可能ですので、皆さんも感染症予防のためワクチンの接種をお薦めします。

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